ウィーンモダン展の混雑や概要は?クリムトやシーレの象徴主義【新国立美術館】

あーとん

あーとんだの!今回は東京 六本木・新国立美術館で行われている「ウィーン・モダン展」についてざっくり紹介するの

 

まずはどんな美術展なのか
公式サイトで確認してみましょう!

 

本展では、時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、のちのウィーン工房に影響を与えたビーダーマイアー時代の工芸や、芸術都市へと発展する起源となった都市改造計画など、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景にスポットライトを当てます。絵画や工芸はもちろん、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、当時の写真や資料、本展のために特別制作したウィーン市の都市変遷映像など、“芸術の都”ウィーンで育まれた芸術世界を網羅的にご紹介します。

引用:https://artexhibition.jp/wienmodern2019/

 

あーとん

というわけで今回は美術展の紹介をするんだの
「ウィーンモダン展」についてだったよね

びーさん

あーとん

そう。この美術展ではどんな作家のどんな作品があるのかをざっくりと紹介してみようと思うんだの

 

4月24日(水)~8月6日(月)まで
東京六本木にある
新国立美術館で行われているのが
今回紹介する
「ウィーンモダン クリムト、シーレへの道」展です。

 

〈グスタフ・クリムト エミーリエ・フレーゲの肖像〉

〈エゴン・シーレ 自画像〉

 

あーとん

この美術展の目玉といえるのはなんといってもグスタフ・クリムトエゴン・シーレの二人だの
美術展のタイトルにもなっている人たちだね!

びーさん

 

今回の「ウィーンモダン展」
メインともいえる画家である
グスタス・クリムト
エゴン・シーレの二人は
20世紀の初頭
オーストリアで活躍した画家達です。

この二人がメインと言うことは、二人には何か共通点があったりするのかな?

びーさん

あーとん

クリムトとシーレの二人は師弟関係、クリムトが先生でシーレが生徒なんだの
ということは作風も似ているのかな?

びーさん

あーとん

そこも含めて二人の作家を紹介していくんだの
[adlink]

 

クリムトやシーレってどんな画家? ~クリムト(先生)編~

あーとん

まずはクリムトの紹介からだの

 

名前:グスタフ・クリムト
生年月日:1862年7月14日
死没:1918年2月6日(55歳)
生活拠点:オーストリア
国籍:オーストリア
表現形式:絵画・壁画・装飾芸術
ムーブメント:象徴主義・アールヌーヴォー

 

あーとん

今回展示されるクリムトの作品だの

〈愛〉

〈パラス・アテナ〉

 

クリムトはオーストリアの生まれ。

7人兄弟と大家族の中で育ち
美術学校を卒業したのち
友人と二人の弟と一緒に会社を立ち上げています。

あーとん

兄弟や友人と一緒に美術館や劇場の壁画装飾のデザインを多く手掛けているんだの
最初の頃は絵画じゃなかったんだね

びーさん

あーとん

当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世から勲章をもらうほど大活躍していたんだの

 

装飾芸術家として
活躍していたクリムトですが
とある事件をきっかけに
大きな仕事を受けることに
消極的になっていきます。

 

とある事件?

びーさん

あーとん

ウィーン大学の講堂の天井画を描いたとき、その絵がいかがわしいとか嫌らしいと批判されたんだの

 

〈医学 焼失により写真のみ〉

〈法学 焼失により写真のみ〉

〈哲学 焼失により写真のみ〉

 

 

えー、自分の学校にこんな絵があったらかっこいいのに

びーさん

あーとん

今でこそそういえるけど当時としてはヌードの女性の絵が大学の講堂にあるのはどうなんだと言われていたんだの
発表するには時代が早すぎたのかな?

びーさん

あーとん

うーん。早いというよりは昔ながらの考え方と新しい時代の考え方との狭間の時代、きっかけの時代だったと思うんだの

 

この事件ののち
クリムトは古典的・伝統的な美術から
大きく離れた若手グループ
ウィーン分離派の会長を勤めます。

 

あーとん

このグループが結成されたことで現在のアート作品、モダンアートが生まれるきっかけになったんだの
あ、美術展のタイトルにもモダンが入ってるよね?

びーさん

あーとん

モダン、つまりは近代的という意味なんだの
モダンアートっていうと、どんなのがあるの?

びーさん

あーとん

では、ちょうどいいからシーレの紹介の前に美術展のタイトルに入っているモダニズムについて少し説明しようかの

 

[adlink]

 

モダニズムってどんな表現?

美術世界でいうモダニズムとは、
伝統的・古典的な表現にとらわれない
新しい表現を求めた
運動の事を言います。

 

古典っていうと宗教画とかだったけ?

びーさん

あーとん

そうだの。見たままを描くことであったり天使や悪魔、神話の世界を描いていたりといった伝統的な表現のことだの
じゃぁ、モダンアートの代表的なのっていうと?

びーさん

あーとん

分かりやすい作品だとマティス達に代表されるフォーヴィズムピカソ達のキュビズムモンドリアン達の新造形主義などがあるんだの

 

〈マティス 赤の調和〉

〈ピカソ 泣く女〉

〈モンドリアン 黄・赤・青と黒のコンポジション〉

 

全然リアルじゃないないし、どっちかというとデザインイラスト的だよね!

びーさん

あーとん

もの事の目に見えた表面を忠実に再現するだけが芸術ではないという考え方と言えば分かりやすいかの?

 

どんな表現であれ
芸術になれるのではないか

・・・という
習慣にとらわれない考え方
現代に続くアート作品の
元となっているのかもしれませんね。

 

あーとん

そんなモダニズムの最初の頃に活躍したのがクリムトシーレといった人たちなんだの
なるほど!ということはウィーンで活躍したモダニズムの人たちの作品が今回の美術展なんだね

びーさん

あーとん

モダニズムについてざっくり説明したところで、今回の美術展のもう一人の中心人物、シーレについての紹介にいくんだの

 

[adlink]

 

クリムトやシーレってどんな画家? ~シーレ(生徒)編~

 

名前:エゴン・シーレ
生年月日:1890年6月12日
死没:1918年10月31日(28歳)
生活拠点:オーストリア
国籍:オーストリア
表現形式:絵画
ムーブメント:象徴派 ウィーン分離派 表現主義

 

あーとん

今回展示されるシーレの作品がこちらだの

 

〈女性の肖像〉

 

〈ひまわり〉

 

なんだかとっても特徴的な絵を描く人だね!

びーさん

あーとん

どんな特徴を感じたんだの?
えーっとね、なんだかカクカクしてるなっていうのと、かっこいいポスターとかに使われてそうだなって思ったよ

びーさん

あーとん

ほうほう

シーレの絵画の特徴といえば
ヌードと自画像です。

人の生死
当時の社会性を無視したような
絵画表現を追求していました。

クリムトの作品よりも暗いイメージなのはそういうことなのかな?先生と生徒っていうわりには作風が全然ちがうよね

びーさん

あーとん

クリムトは熱意のある人が大好きだったんだの。作風が全く違おうが似ていようが関係なしで、その人の個性を認めアドバイスをしていたらしいの
そっか、クリムト自身も自分の作品を否定されちゃったんだっけ。だから自分の生徒には自由に絵を描いてほしかったのかな?

びーさん

あーとん

クリムトの紹介で話したウィーン分離派の参加者達は必ずしも同じ画風や作風ではなかったんだの。だからこそシーレのような強い個性を潰さずに伸ばす事ができたんではないかと思うんだの

 

シーレの作品は
過激すぎると言われ
度々事件となり悪い意味で話題になりました。

また、第一次世界大戦中には
兵役をこなしながら
多くのスケッチを繰り返していたと言います。

〈従軍中のスケッチ〉

 

あーとん

戦争も終わりかけのころに今までの作品を一気に公開して注目をあび、ようやく評価されるといったときにシーレは病気にかかってわずか28歳で亡くなってしまうんだの
えっ、この人って28歳で亡くなってるの!?

びーさん

あーとん

そうなんだの。当時流行りのインフルエンザが原因といわれているんだの
こんな個性的な絵を描く人が長生きしてたらどんな作品を書いていたのかな

びーさん

あーとん

そんな想像をしてみるのも面白くていいんだの

 

[adlink]

 

世紀末芸術って?

クリムトを中心とした
ウィーン分離派のメンバー
画家だけにはとどまらず
彫刻家や建築家、音楽家と幅広く

それぞれが
約束ごとや習慣にとらわれない
表現を追求していました。

 

彼らのように
古い慣習に囚われないという考え方は
ウィーンだけではなく
当時のヨーロッパ各地で
新しい芸術を求める運動として
行われていました。

 

あーとん

以前紹介したアールヌーヴォー、これもまた新しい芸術のひとつなんだの
エクトール・ギマール(建築家)パリ・メトロ出入口【美の巨人たち】
今まで芸術として扱われていなかったものを芸術作品にしたんだったよね

びーさん

あーとん

1890年代から20世紀初頭の頃にこういった運動がヨーロッパを中心に各地で盛んだったんだの。これらを総称して「世紀末芸術」と呼ばれているんだの
おお!なんか一気にカッコよくなった!!

びーさん

あーとん

色々な言われ方はあるけれども、今までの常識に囚われないといった意味では、時代を越えていくともとれるから世紀末と呼ばれているのかもしれないの
ウィーンモダン展ではその一部の作品達が観れるってことだよね!

びーさん

あーとん

!? そ、そうなんだの……
あーとん、美術展の紹介なの忘れてたでしょ?

びーさん

あーとん

いつもの癖でざっくり紹介どころか普通に紹介してしまったんだの・・
まあ、ここでの紹介は一部だし、いろんな考え方があるから、実際に美術展に行って色んな感想を感じてほしいよね!

びーさん

あーとん

びーさんがなんだかすっかり大人になってしまったんだの。(笑)

 

4月24日~8月5日まで
東京六本木・国立新美術館で開催中の
「ウィーンモダン クリムト、シーレへの道」展では
400点あまりの作品が紹介されています。

開館時間は通常会期中は
10時~18時までですが
ゴールデンウィーク中
4月28日(日)~5月2日(木)
5月5日(日)20時まで開館しています。

 

Twitterを見ると
混雑情報の参考になるツイートを
見つけることができます。

 

あーとん

ゴールデンウィーク中は混雑が予想はされるけれども、ぜひ観に行ってほしい美術展だの
まだ始まったばっかりだし、ゴールデンウィークに入っちゃうからどれだけ人が集まるか予想がつかないみたいだけど、時間に余裕をもっていかなないとだね!

びーさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です