あーとん
ギュスターヴ・モローを紹介するの
東京:新橋にあるパナソニック汐留美術館では、
ギュスターヴ・モロー展〜サロメと宿命の女たち〜という美術展を
2019年4月6日(土)- 6月23日(日)行っています。
番組では、この美術展を訪ねるそうです。
まずはどんな番組なのか、
公式サイトを見てみましょう。
19世紀末のパリで、冷酷さと官能的な美しさを持つ「ファム・ファタル(魔性の女)」を繰り返し描いたギュスターヴ・モロー。モローの描いた女たちの不思議な魅力を探る。
引用:日曜美術館公式サイト
びーさん
あーとん
今回の美術展は、
パリのギュスターヴ・モロー美術館の
所蔵作品のなかから、
女性をテーマにした作品を一堂に集めたものです。
身近な女性から
ファム・ファタル(宿命の女)まで
いろいろな女性像を
見ることができるようです。
びーさん
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ギュターヴ・モローって、どんな人?
あーとん
《オルフェウス(オルフェウスの首を抱くトラキアの娘)》1865年、
油彩・画布 154×99.5cm
《オイディプスとスフィンクス》1864年、キャンバスに油彩、206,4×104,8cm
《エウロペの誘拐》 1868年 油彩/カンヴァス 175×130㎝
《一角獣》 1885年頃 油彩/カンヴァス 115×90cm
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
パリで産まれ育ったモローは、
当時のエリートコースである
イタリア国費留学試験に失敗。
これを機会にいろいろな絵を学び始めます。
そして、自分の表現を探し始めたのです。
自分の表現を探し始めた結果、
神話を元に、たどり着いたのが幻想的で、
時には血なまぐさい彼なりの表現でした。
このような
人間心理の神秘や幻影などのイメージを
表現する絵は世紀末美術と呼ばれます。
世紀末美術の中でも、自分自身の絵を追求し続けた
誠実は画家がモロー でした。
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象徴主義って何?
19世紀末、それまでの現実主義、物質主義に反して、
内面的な世界を幻想的で華麗な表現することが、
文学で流行し始めます。
これが象徴主義です。
当時大流行していた文学ではなく、見て分かる
絵画で自分の思考を表現したいと思ったモロー。
誰もが知っている神話伝説を、独自に解釈して、
美しくこの世のものとも思えない絵を描き始めたのです。
絵じゃないと、なかなか表現できないよね?!
びーさん
あーとん
画家の考える美や男女の気持ち、戦や死などを
絵を見るひとに訴えたかったんだの
中でも一番有名なものが、新約聖書を基にした
オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』を
描いた『出現』です。
「サロメと宿命の女たち」って?
《出現》 1876年頃 油彩/カンヴァス 142×103cm
びーさん
あーとん
この絵の魅力をおさらいしてみようかの。
もともと「新約聖書」では、サロメは、義理の父親にいじめられ、
実の母親にも守ってもらえない哀れな少女でした。
それを強い女性として、新しく描いたのがワイルド。
この絵では、宙に浮いた首が彼女を脅しているのに対し、
強い意志を持った目で見つめ、指差すサロメが描かれています。
今までにないこの構図を、大々的に発表したのがモローなのです。
サロメってモデルがいたのかな?
びーさん
特にモデルがいたようではないが、
身近な恋人や母親から影響を受けていて、
よく描いてようです。
《アレクサンドリーヌ》 インク・鉛筆/紙 22.5×16.7cm
あーとん
男性を誘惑し、振り回して、時には生を奪うことすらしてしまう
女性の神様をモチーフにすることが多いのです。
彼女たちは、美しく、生き生きとして、何より色っぽい!
びーさん
神話の世界を遠い物語でなく、
リアルなこの世界に投影して、いろんなことを学んでほしい・・
そうモローは考えたのではないでしょうか。
展覧会は どこで見ることができるの?
東京:新橋にあるパナソニック汐留美術館で、
6月23日(日)まで行っています。
その名前の通り、パナソニックが経営している企業美術館で
2019年4月1日より、名称が「パナソニック汐留美術館」に変わりました。
そのため、公立の美術館とお休みが違うから注意してください。
また、5月10日と6月7日の金曜日は午後8時まで開館しています。
(ご入館は午後7時30分まで)
会場:パナソニック 汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:水(ただし、5月1日、6月5日、12日、19日は開館)
料金:一般 1000円 / 65歳以上 900円 / 大学生 700円 / 中学・高校生 500円 / 小学生以下無料 ※5月18日は国際博物館の日で入館無料