あーとん
あーとん
このブログを読みに来た人は
きっと定期試験にデッサンが出題されるので
困っているのではないかと思います。
どうして「手のデッサン」が
出題されるのかという理由から
あーとん特性の裏技(?)もご紹介するので
試験前にぜひ練習してみてくださいね!
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どうして「手のデッサン」が試験に出るの?
そもそも中学校の美術科には、
定期試験(定期考査)が
実施される学校と
実施されない学校があります。
その学校の校長が
テストの有無を決める場合もありますし、
美術科の教員が決めている場合もあります。
ちなみに、
学習指導要領(教え方の法律のようなもの)が
平成33年度(令和3年度)に改定となります。
評価の基準もガラリと変わりますが
特に中学生のみなさんに知っていて欲しいのが
「知識・技能」という評価項目ができることです。
あーとん
びーさん
「知識」を評価する必要が出てくるため、
これまで美術の定期考査が
実施されなかった学校でも
おそらく、この改定のタイミングで
定期考査が新設されるのではと
予想しています。
あーとん
定期試験(定期考査)が
実施される学校の場合、
よく実技問題の課題として
出題されるのが
「手のデッサン」です。
びーさん
あーとん
理由① モチーフを用意しやすいから
定期考査の場合、教室で試験を受けますよね。
モチーフを配ってそれを描いてもらうとしたら
例えば1学年の人数が100人以上いると、
それだけでモチーフを
100個以上用意しなければなりません。
あーとん
びーさん
公立学校の場合、学校の経費は
その地域の税金でまかなわれています。
そのため、「たかが1000円」でも
なかなか許可が降りないものなのです。
それに比べると非常に簡単なのが
「モチーフを各自が用意できる」
ということなのです。
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
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理由② 技術力がわかりやすいから
手をモチーフにするのは、
もちろん、用意しやすいからだけでは
ありません。
あーとん
具体的な例でいうと、
美術大学の入試にも
手のデッサンは用いられています。
美術大学の入試に出されるのは
- 形状の正確さ
- 質感表現
(手の柔らかさ・骨っぽさの描きわけ) - ポーズの美しさ
- 構図の工夫
などの観点がよく見えるからだと
考えることができます。
びーさん
理由③ 簡単すぎないから
先ほど、美術大学の入試の作品を
紹介しましたが
ここからも分かるように
「簡単に描けるモチーフに見せかけて奥深い」のが
手のデッサンなのです。
あーとん
びーさん
6時間も描き続けられるということは
それほど工夫できるところが多い
ということなのです。
では、そんな身近な「手」ですが
どうして美術大学で出題されるくらい
描くのが難しいのでしょうか?
次のページでは
難しいと感じる理由を解説します。
手のデッサンが難しいのはなぜ?
手のデッサンが難しい!という人は
おそらく中学生にはとても多いことでしょう。
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
それでは
びーさんの疑問にお答えすべく
難しいと感じる理由を分析していきましょう。
見慣れすぎている
手は普段の生活の中で、
とても頻繁(ひんぱん)に目にしています。
そのため、
わずかな形の狂いにも
気付いてしまうのです。
あーとん
びーさん
ちょっとした形の狂い・歪みにも
気付いてしまうため、
「うまく描けない」と
感じてしまうのです。
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「簡単そうなポーズ」に騙される
手のデッサンでありがちなのが
この「ポーズ」問題です。
先ほど見た、美大生の描いた手は
なんだかとてもしなやかな手の形を
していましたね。
びーさん
しかし、中学生さんたちが
手のデッサンをやると
なぜか・・・
- グー
- パー
- チョキ
の3種類が一気に増えます。
びーさん
あーとん
実はこの「パー」のポーズは
手の“描きどころ”をつぶしてしまう
ポーズなのです。
美大生のデッサンを見てみましょう。
手のポーズは複雑ですが
手のゴツゴツしているところや
手のスジを描いている
ということは共通しています。
あーとん
びーさん
あーとん
手を描くときは、
ただ平らに「パー」の手をするよりは
少しだけ丸めた形にしたほうが
描きやすくなります。
小さなことですが
こういうコツの積み重ねが大切です。
そもそも難しすぎる?!
うまく描けないことに
悩んでいるひとは、
これを知っておいてください。
通常、
中学校の定期考査ですと
美術の試験時間は
30分間という学校が多いです。
しかし、
先ほどから紹介している
美術大学の入試では
6時間かけて手のデッサンをします。
つまり、
30分間(他の問題も解くので
おそらく実質は20分未満)で
カンペキに手を描くのは、無理です。
びーさん
あーとん
あーとん
次のページでは
あーとん流の時短デッサン術を
ご紹介します!
手のデッサンを上手く描く裏技は?
手のデッサンを描き慣れていない人が
抱きやすい心の壁が
白い画面を汚すことへの抵抗感
です。
ちょっとだけ線を描いたけど、なんか違う。
だから、すぐに線を消してしまう。
= 何も描いていない状態に戻る。
こんな描き方をする人が
中学生さんにはとっても多いです。
あーとん
そこで、あーとんオリジナル手法を考えたんだの。
あーとんのデッサン裏技
あーとんが考えた方法は、
先に紙全体を、
うっすら黒くしてしまうことです。
①鉛筆で、紙全体を塗る
びーさん
あーとん
②消しゴムを使って明るいところを消していく
次に、消しゴム(できれば練りゴムがベスト)で
明るいところを消していきます。
このときに消したところが
下書きがわりになってくれます!
びーさん
あーとん
通常の鉛筆デッサンは、
明るいところは「白く残す」
というやり方なので
計画的に描くのが
初心者にとっては
とても難しいのです。
あーとん
アルブレヒト・デューラーの
『祈る手(1508年)』の
イメージが近いかもしれませんね。
この作業を練りゴムで
やった方がいい理由は
消しゴムだと、消しゴム自体が
すぐに鉛筆で真っ黒になって
消しにくくなってしまうからです。
あーとん
Amazonや画材屋さんで売っています。
安いものだと100円未満で購入できます。
③明暗をどんどん描いていく
白く消した下書きを参考に
暗いところをどんどん描いていきます。
描いている途中で
「ここは明るいな」と思ったところは
消しゴムや練りゴムで消して、
「ここは暗いな」と思ったところは
どんどん鉛筆で黒くしていきます。
手の形を明確にするために
周りを少し白く消すのも
分かりやすいです。
これくらいザックリ描けたら
暗いところをしっかり暗くしていき・・・
だいたいこれくらい描けたら
完成です。
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
まとめ
今回は、中学校の
美術の試験で出題されることの多い
手のデッサン
について解説していきました。
- 手は身近な題材で技術力をはかりやすいので出題されやすい
- 身近な題材だからこそ、形の違和感が生じやすい
- ポーズは手の甲と手のひらがバランスよく見えるように
- 「パー」よりはかたまり感のあるポーズがいい
- 最初に紙全体を黒っぽくしておくと、失敗が気になりにくい
あーとん
びーさん
あーとん
あーとん
※2020年6月に、あーとんにアドバイスしてほしいと依頼があったので、実際にアドバイスした内容を記事にしました。
描けたデッサンをあーとんに見てもらいたい人は、あーとんをLINE@の友だち登録して、話しかけてくださいね。
美術と音楽に知識・技能の評価項目は前からありました…
ちなみに私の兄が言うには、2年前にも評価項目に入っていたらしいです。
(令和2年9月22日)
めめめさん、コメントありがとうなんだの!
「知識・技能」が評価に加わるのは、平成29年度改訂の新学習指導要領が実施されてからなんだの。令和2年現在は【先行実施校のみ】が実施されているんだの。
全面実施(全国的に評価項目として実施される)のは、2021年度からなので、めめめさんのお兄さんの学校は「先行実施校」という、試験的に先に実施が行われた学校なんだの。
(文部科学省がスケジュールとしても公示しているんだの)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/08/29/1376580_3.pdf
おそらく学校でも説明されていることだと思うので、先生に聞いてみての!
ちなみに新しい教科書が決定されたのは今年のことなので、教科書にはまだ「知識・技能」は含まれていないんだの〜。