川合玉堂(かわいぎょくどう)の屏風絵『行く春』は埼玉県秩父?【美の巨人たち】

あーとん

あーとんだの。今日は「美の巨人たち」の「川合玉堂(かわいぎょくどう)」の回について紹介するの!

2019年3月9日(土)に放送される
「美の巨人たち」(テレビ東京)では、
日本の風景を愛した画家の
川合玉堂(かわいぎょくどう)
紹介されます。

 

まずはどんな内容なのか
公式サイトで確認してみましょう!

 

2019.3.9放送
川合玉堂「行く春」
日本の山河をこよなく愛した日本画の巨匠・川合玉堂。六曲一双の屏風絵『行く春』は一双の屏風を合わせると横7m80cmもある大作。埼玉県秩父の長瀞渓谷を舞台に、行く春を穏やかに柔らかに描いています。そんな中、今の長瀞にはないものが。水車がついた三隻の木造船、さらにこの絵の中の風景がどこにも見つからないのです。描かれたものは一体何なのか?“感動の天才”と言われる玉堂が感動と共に作り上げた絵画の魅力と凄さとは?

出典:https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

引用:美の巨人たち公式サイト

 

この予告から気になるキーワードを
抽出すると・・・

  • 日本画の巨匠・川合玉堂
  • 六曲一双の屏風絵『行く春』
  • 今の長瀞にはないものを描いている

びーさん

今は残っていない風景を描いたというのが面白そう!

あーとん

当時の風景や様子に想いを馳(は)せるのは、現代の日本画鑑賞の面白さのひとつだの。

 

今日のめあて
日本画の巨匠・川合玉堂の作品の特徴を知り、自分なりに人気の秘訣を考察しよう

 

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川合玉堂ってどんなひと?<その①>

まずは川合玉堂が
どんな人物なのかを
知っていきましょう。

川合玉堂(かわいぎょくどう)のプロフィール

名前:川合 芳三郎(本名)
生年月日:1873年11月24日
死没:1957年6月30日(87歳)
活動拠点・時代:日本・明治~昭和
表現実績:日本画・風景画

 

あーとん

ではでは川合玉堂がどんな絵を描く人なのか、まずはこれを見てほしいの

 

川合玉堂 彩雨

 

びーさん

なんだか柔らかい雰囲気の絵だね。綺麗だなぁ~

あーとん

絵のタイトル、彩る雨「彩雨(さいう)」にぴったりななんだの

びーさん

雨って言うと暗いイメージだけど、この絵にはそれがないよね!

あーとん

あーとん:他にもこんな絵を描いてるんだの

早乙女

二日月

深林宿雪

 

びーさん

どれも凄く綺麗な風景画だね!

あーとん

川合玉堂は自然を愛し、身近に暮らす人々に焦点を当てて絵を描いたというのがポイントだの

びーさん

うん、好きなものを描いてるんだってのがよく分かるよね!

 

川合玉堂は
日本の自然や四季の風景をこよなく愛し、
そこに生きる身近な人々を
深い愛情をもって描いた人物です。

若くしてその才能を認められ
国が主催する展覧会の審査員や、
有名大学の教授を歴任。

1940年にはその功績が称えられ、
政府から勲章(文化勲章)を受賞するなど、
87歳でその生涯を終えるまで
華々しい活躍
を見せました。

あーとん

勲章日本だけでなくフランスドイツからも貰っているんだの

びーさん

ええ!?外国からも勲章を貰えるなんて最後まで本当に凄い人なんだね

あーとん

そうそう、川合玉堂は画家としては珍しく苦労知らずなタイプの画家でもあるんだの

びーさん

苦労知らずって言うと?

あーとん

画家としてデビューしてからその生涯を閉じるまで、売れないと言う経験をしてないんだの

びーさん

えっ、デビューしてからずっと!?

 

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若い頃の作品は?

 

川合玉堂は愛知県の生まれ。
生家は筆や墨を扱う商人で、
14歳の頃に本格的に絵を習うため
京都へ向かいました。
17歳のころには、
展覧会へ出品した絵が見事に入選するなど
早くからその実力を
認められた作家でもあります。

 

びーさん

17ってことは現代だと高校生!?こんな頃から活躍してたってことはものすごく絵がうまかったんだね!

あーとん

そのとおりだの。この十代の頃のスケッチを見てくれれば川合玉堂の凄さがわかるの

玉堂、10代のころの写生

 

 

びーさん

……すごすぎて、凄いしか言えない

あーとん

川合玉堂は写生を大切にしながらも流派にこだわることなくいろいろな技術を取り入れた努力家でもあるんだの

びーさん

確かに、学校でも絵を描くときはちゃんとよく見てスケッチしなさいって言われるもん

あーとん

ちなみに前回紹介した伊藤若冲と同じく、川合玉堂も猿を飼って写生やスケッチを繰り返してたなんてエピソードもあるんだの

 

伊藤若冲【美の巨人たち】新発見作品や桝目画の描き方も解説

 

 

 

あーとん

このエピソードは晩年の話だけれど、描かれた作品を見れば、猿と寝床を共にするぐらい猿を可愛がり良く観察していたことが伺えるんだの

びーさん

いくつになっても基本が大事!

あーとん

まさにそのとおりだの

 

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川合玉堂ってどんなひと?<その②>

 

川合玉堂は晩年、
第二次世界大戦中での疎開先となった
東京都の多摩地域北西部、
今の青梅市で過ごすこととなります。

青梅市はこんな感じです。

埼玉と隣り合うこの地域の自然の豊かさを
いたく気に入った玉堂は戦後もこの地に定住し、
作品を描いています。
玉堂の死後は、彼が愛した自然豊かな青梅市御岳に
全国各地のファンからの多額の寄付を受け
玉堂美術館が建てられました。

 

玉堂美術館

びーさん

本当に最後の最後まで順風満帆な人だね!

あーとん

もちろん玉堂本人には大なり小なり苦労はあったはずだの。でもきっと玉堂自信の努力や人柄が助けになってここまで成功できたんだとおもうんだの

びーさん

あんな穏やかな絵を描く人だもんね!きっと素敵な人だったんだろうな~

 

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屏風画「行く春」はどんな作品?

 

川合玉堂の代表作の一つに、
秩父・長瀞を題材とした六曲一双の屏風絵「行く春」があります。

 

行く春

 

この作品は玉堂が青梅市へ移住する以前、
旅行で訪れた長瀞(ながとろ)の風景を題材としています。
現代でも長瀞渓谷と言えば、
珍しい地形が見れる別名「地球の窓」
とも言われた国の天然記念物である有名な観光スポットですね。

 

長瀞 畳岩

 

あーとん

どうだのびーさん、今の風景と玉堂が描いた風景に違いはあるかの?

びーさん

(え、また間違い探し!? ※若冲参照)

あーとん

びーさん?

びーさん

えっっと、そーだーなー

 

「行く春と長瀞の岩畳」
「ライン下り様子」

 

びーさん

あれ、なんか今までの見てきた玉堂の作品となんか雰囲気が違う気がする

あーとん

ほうほう。どう違うんだの?

びーさん

力強いって言うのかな?川の波が荒いよね

 

「行く春」の制作に当たって
玉堂が力を入れたのが水の表現でした。
玉堂が屏風に描いた船は
水の流れで車輪を回す
水車舟(外輪船)で、

同じリズムでまわる
水車の様子にとても興味を持ったそうです。

 

水車船(外輪船)

 

あーとん

桜の花の穏やかさと、長瀞川の勢いのよさがよく伝わる作品だの

びーさん

そうだよね、こんなに大きな屏風絵だからこその迫力だよね!

あーとん

六曲一双、一隻が高さ183cm幅が390cmの大パノラマだの

びーさん

ん?六曲一双で、一隻??

 

六曲一双って?

 

びーさん

ねえ、あーとん。さっき六曲一双で一隻って言ってたけど、屏風の数え方って色々あるの?

あーとん

屏風の数えかたは一隻、二隻だの

びーさん

じゃぁ、六曲一双ってのは?

あーとん

ではびーさん、屏風をよく見て六曲一双という漢字を当てはめてみるんだの

 

六曲一双の屏風

 

びーさん

うーん、字と屏風を見比べると……屏風のパネル?あの絵の描いてある板の部分の数が六枚で六曲?それが二つで、あれ二つなのに一つ???

あーとん

びーさん、落ち着くだの。だいたいあってるんだの

びーさん

う~ん???二つなのに一って何!?

あーとん

(混乱してるけど正解なんだの)

 

そもそも屏風とは
風や人目を遮るための道具でしたが、
貴族文化が花開いた平安時代には
持ち主の権力を象徴するための道具として、
絵画や装飾が施されるようになりました。

室町時代になる頃には
私たちがよく知る形になったようですよ。

 

びーさんの言うように
屏風の絵の描かれている
パネルの部分を扇(せん)と数え、
文字を読むときと同じように
向かって右から
第一扇(せん)第二扇
と数えていきます。

 

 

びーさん

扇(せん)なのに曲?????わけわかんないよ~~~

あーとん

びーさん、扇の形を思い出すんだの

 

びーさん

あれ?なんか似てる?

屏風の「曲(きょく)」とは
扇と扇が折り重なった事

つまり屏風の面がいくつ曲がっているかを
数える単位のことです。

扇が二つで二曲、
扇が四つで四曲
というように
屏風の折れ曲がった数を数えて、
二曲、四曲、六曲と数えます。

 

びーさん

あ、もしかして「双」って、二つで一つのペアってこと?

あーとん

ようやく落ち着いたようだの

びーさん

「扇」が六枚で「六曲」、これが二枚で一つのペアだから「一双」だね!

あーとん

屏風の数の数えかたは正確には「隻(せき)」だから、二隻で一つのペアだの

びーさん

あ~~、もうややこしいよ~~

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