あーとん
2019年11月16日(土)に放送される
「新美の巨人たち」(テレビ東京)では、
世界一有名といっても過言ではない
ピカソが描いた傑作『泣く女』に
太田光さんが迫ります。
まずはどんな内容なのか
公式サイトで確認してみましょう!
「アートで人生が変わった!」と題した2週連続特別企画≪パブロ・ピカソ×爆笑問題・太田光≫前編
▼91歳でこの世を去るまでに多くの作品を残した芸術家ピカソ。高校時代に感動という感情を失くしていた太田さんは、17歳の時にピカソの『泣く女』と出会い、表現の自由さを知り、感動が戻ってきたといいます。太田さんの心を揺るがした55歳のピカソが生んだ傑作はいかにして誕生したのか?
そして54歳の太田さんは一体何を思うのか?<Art Traveler>太田光(爆笑問題)
新・美の巨人たち公式サイト
この予告から気になるキーワードを
抽出すると・・・
- ピカソってどんな人?
- 「泣く女」ってどんな作品?
あーとん
びーさん
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キュビズムってなに?
ピカソを語る上で
忘れてはならないのが
キュビズムです。
びーさん
あーとん
20世紀に入り
絵画の世界は
見たままの印象にとらわれず
自由に描いた作品が増えて行きます。
あーとん
そんな中で
ピカソとジョルジュ・ブラックが
作り上げた表現が
キュビズムです。
〈ピカソ作 アヴィニョンの娘たち〉
びーさん
あーとん
まずは
1907年にピカソが発表した
「アヴィニョンの娘たち」
これはピカソがアフリカ彫刻に
刺激を受け
100枚以上の練習を
繰り返して生まれた作品です。
〈アフリカ彫刻〉
びーさん
あーとん
びーさん
何度も習作を繰り返すなか
モデルとなった女性達の
体の立体感が消え
奥行きや空間を表現する
遠近法が消え
色んな視点から見えていたものが
一枚に収まって
出来上がったのがこの作品です。
あーとん
びーさん
あーとん
そして、このピカソの作品に
刺激を受けたのが
ジョルジュ・ブラックです。
〈ジョルジュ・ブラック作 レスタックの家〉
びーさん
あーとん
ジョルジュ・ブラックが描いた
「レスタックの家」は
自然を円錐・球体・円筒に入れる
といった
セザンヌの言葉を
簡単な形に置き換えた作品です。
〈立体の形〉
〈セザンヌ作 果物カゴのある静物〉
つまりキュビズムとは
形を省略し
立体を平面に置き換え
立体だと見えない
物の裏側や側面までも描いてしまう
見たままの形にこだわらない
絵画表現といえます。
びーさん
あーとん
二人を始めとした
キュビズムの画家達は
理想的な形を求めて
何が描かれているのかが
分からなくなるまで
分解や分析を続けたようです。
〈ピカソ作 カーンワイラーの肖像〉
〈ジョルジュ・ブラック作 ギターを弾く男性〉
あーとん
〈ピカソ作 ギター〉
〈ジョルジュ・ブラック作 果物皿とクラブのエース〉
びーさん
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ピカソってどんな人?
あーとん
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あーとん
「パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ、ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス、クリスピン・クリス・ピアーノ・ディ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ」
というひじょーに長い名前なんだの
びーさん
あーとん
名前:パブロ・ルイス・ピカソ
生年月日:1881年10月25日
出身地:スペイン
死没:1973年4月8日(91歳)
活動拠点:フランス
表現実績:絵画・彫刻・版画・舞台芸術
ムーブメント:キュビズム・シュールレアリズム
ピカソは
1881年スペインの生まれ。
生涯で約15万点もの作品を手掛けた
偉大な天才画家です。
びーさん
学芸員であった父の影響もあり
幼いころから
絵を描いていたピカソですが
15歳の頃にはすでに
素晴らしい大作を描いています。
〈科学と慈愛〉
びーさん
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ピカソの作風は大きく
◯◯の時代という風に分けられ
有名なところだと
7~11の時代に別れます。
あーとん
まずは
親友の自殺にショックを受けた
若いころに作品
青の時代(1901~1904年)
〈海辺の母子像〉
恋人もでき
絵が売れ出した時期でもある
ばら色の時代(1904~1906年)
〈パイプをもつ少年〉
そして
アフリカ彫刻から影響を受け
キュビズムへと進む
キュビズム時代(1908~21年)
あーとん
びーさん
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〈モナ・リザが盗まれた当時の写真〉
友人達の出兵や
ルネッサンスやバロックといった
古典作品に触れた事、
そしてなにより最初の妻
オルガ・コクローヴァの
「私を描くとき私と分かるように描いて」
という鶴の一声がきっかけの
新古典主義時代(1917~25年)
〈オルガの写真〉
〈安楽椅子に座るオルガ〉
〈海辺を走る二人の女性〉
妻への不満や
シュールレアリズムへの興味が
強い時代
シュールレアリズム時代(1925~36年)
〈三人の踊り子〉
〈鏡の前の少女〉
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びーさん
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マリー・テレーズを
モデルとした作品は数多く
ピカソのモデルとして
有名な一人でもあります。
〈夢〉
そして
第二次世界大戦の前後の時代、
晩年の時代へと続いていきます。
〈ゲルニカ〉
〈接吻〉
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びーさん
泣く女ってどんな作品?
〈泣く女〉
今回ご紹介する「泣く女」は
1937年に描かれた作品です。
先ほどあーとんの話にあったように
ピカソの恋人の一人
写真家のドラ・マールを
モデルとした作品です。
〈ドラ・マールと猫〉
びーさん
あーとん
びーさん
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びーさん
ピカソは良くも悪くも芸術家で
言い争う二人の表情を
観察していたといわれています。
びーさん
あーとん
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実はこの「泣く女」は
「空に叫ぶかのように泣く女」
「目玉が飛び出るほど泣く女」など
100種類以上の
バリエーションがあり、
同時期に描かれた
ピカソの有名な壁画「ゲルニカ」
にも登場しています。
〈ゲルニカ〉
びーさん
あーとん
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あーとん
ピカソの作品は
子供の絵のようだと
よく言われていますが
ピカソは
子供のように描くために
何枚もの練習を繰り返し
作品を作り上げて来ました。
びーさん
あーとん
「泣く女」も
あえて子供が描くような作風で
奇抜とも言える色を使うことで
泣く理由や
泣くことで生まれる感情を
表現しているのです。
あーとん
びーさん
あーとん