あーとん
2019年8月31日(土)に放送される
「新美の巨人たち」(テレビ東京)では、
パリの寵児(ちょうじ)ともいわれる
天才画家・藤田嗣治(ふじたつぐはる)の
『秋田の行事』に
貫地谷しほりさんが迫ります。
まずはどんな内容なのか
公式サイトで確認してみましょう!
パリの美術界を席巻した世界的画家・藤田嗣治。帰国後に手掛けたのが、秋田を代表する数々の祭と日常の暮らしを描いた、超巨大壁画『秋田の行事』です。藤田が縁もゆかりもない秋田を描いた理由は、中南米への2年間の旅と、作品に描かれたある人物をひも解くと明らかに!さらに藤田が考案した“幻の美術館”…それは西洋絵画への新たな挑戦でした。そんな謎に迫るのは女優・貫地谷しほりさん。竿燈まつりにも足を運びます。
<Art Traveler>貫地谷しほり
この予告から気になるキーワードを
抽出すると・・・
- 世界的画家・藤田嗣治ってどんな人?
- 超巨大壁画『秋田の行事』ってどんな作品?
- 藤田嗣治はどんな作品を描いたの?
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もくじ
藤田嗣治ってどんな人?〈日本~パリ留学編〉
名前:藤田嗣治 (ふじたつぐはる)
洗礼名:レオナール・フジタ
生年月日:1886年11月27日
出身地:日本・東京都
帰化:1955年 フランス国籍取得
死没:1968年1月29日(81歳)
スイス・チューリッヒ
活動拠点:フランス・南アメリカ・日本
表現実績:油絵
ムーブメント:コール・ド・パリ(パリ派)
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藤田嗣治は1886年東京生まれ。
4人兄弟の末っ子として育ちます。
幼い頃から絵を描くことが好きで
高校を卒業する頃には
画家としてパリに留学したいと
思うようになっていたそうです。
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〈森鴎外〉
フランスを夢見た少年・藤田は
森鴎外の薦めもあり
1905年に現在の東京芸術大学に入学します。
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〈藤田嗣治 自画像〉
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〈黒田清輝 湖畔〉
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大学の授業に反発した藤田は
授業をさぼって
観劇や旅行、
吉原遊廓(ゆうかく)に通う一方
展覧会には積極的に参加していました。
しかし、当時の評価基準と
藤田の画風が合わず
まったく評価されずに終わっています。
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パリに留学を果たした藤田は
すでに登場していた
「キュビズム」や
「シュールレアリズム」に
衝撃を受け、自分の本で
黒田先生のご指定の絵の具箱を叩きつけました
と語っています。
〈ジョルジュ・ブラック アトリエ〉
〈パブロ・ピカソ アビニヨンの娘たち〉
〈藤田嗣治 トランプ占いの女〉
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藤田嗣治ってどんな人?〈パリでの成功~日本帰国編〉
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〈裸婦〉
〈五人の裸婦像〉
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藤田嗣治がパリで
注目をあびるきっかけとなったのが
「寝室の裸婦 キキ」です。
〈寝室の裸婦 キキ〉
日本画の技法を油絵に取り入れ
独特の輪郭線を残しながら
塗られた白は
藤田が生涯の秘密とした
透き通るような乳白色です。
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芸術の都・パリでの成功をおさめ
1933年に日本に帰国した藤田は
25歳年下の日本人女性と結婚します。
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帰国し家族を得た藤田ですが
日本での生活は
決して順調とは言えませんでした。
藤田が後に
フランスへ帰化する
きっかけとも言えるのが
戦争による従軍でした。
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〈アッツ島玉砕〉
〈哈爾哈(はるは)河畔之戦闘〉
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第二次世界大戦後
従軍した藤田を
戦争協力者として批判する声もあり
1946年には
藤田は日本を去っています。
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藤田嗣治ってどんな人?〈フランスへの帰化~晩年編〉
フランスへ渡った藤田ですが
世間の目は厳しく
「亡霊」と言われましたが
それでも多くの作品を残し
1955年にフランスへ帰化しました。
〈姉妹〉
〈自画像〉
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〈映画FOUJITA〉
〈左:藤田嗣治 右:オダギリジョー演じる映画の藤田嗣治〉
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藤田嗣治ってどんな人?〈おまけ〉
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藤田嗣治は
多くの女性像を描いていますが
同じくらい作品に
よく登場しているのが「猫」です。
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そして藤田嗣治の画集に
こんなユニークなものがあります。
〈猫の本〉
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この画集のほかにも
藤田嗣治と猫を題材とした
こんな本も出版されています。
〈猫と藤田嗣治 一部分〉
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秋の行事ってどんな作品?
今回ご紹介する「秋田の行事」は
秋田の人々の
暮らし・行事・祭
そして
産業・歴史に至るまでを
力強く描いた大壁画です。
〈秋田の行事全景〉
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藤田は
秋田の全貌を描く
という意気込みで
この作品の制作に取りかかりました。
昭和12年当時の冬の様子から
〈秋田の行事〉
夏の竿灯まつり、七夕まつり
〈秋田の行事〉
山王祭と
太平山三吉神社の
梵天奉納の様子が描かれています。
〈秋田の行事〉
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この「秋田の行事」の中に
ちりばめられた秋田らしさ。
皆さんはどれがそうだと思いますか?
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〈米俵アップ〉
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〈秋田のべらぼう凧〉
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また「秋田の行事」は
図録によっては
「秋田の四季」
「秋田年中行事太平山三吉神社祭礼図」
と表記されている物もあります。
まさに描いた本人の強い意思が
そのまま描かれた作品ですね。
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藤田に
この作品を描くように
依頼したのは
秋田の実業家である
平野政吉(ひらのまさきち)です。
〈平野政吉と藤田嗣治〉
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〈秋田県立美術館〉
※竿燈期間中などは、開館時間を延長する場合があります。
大学生 210円
※特別展開催時は特別展料金となります
※障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料でご入場いただけます。