新美の巨人たち|クロード・モネ『睡蓮の池』|又吉直樹が地中美術館に

あーとん

あーとんだの。今日は「美の巨人たち」の又吉直樹さんが実際に、モネの『睡蓮』シリーズに出会う回を紹介するの

2019年4月6日に放送の
「新・美の巨人たち」(テレビ東京)では、
瀬戸内海にある小さな島:直島にある
「地中美術館」に、又吉直樹さんが
モネの「睡蓮」シリーズを訪ねます。

あーとん

「新・美の巨人たち」になって、ロゴが残念な姿に変わってしまったことについては別の記事で説明しているんだの。
新・美の巨人たちはつまらないしロゴがダサい!?理由やデザイナーは誰?

 

「新・美の巨人たち」公式サイトの予告をチェック

4月から「新・美の巨人たち」として
密かに生まれ変わった番組。

週替わりの旅人が、
美術作品と向き合う姿を描きます。

クロード・モネ「睡蓮」
香川県高松市の瀬戸内海に浮かぶこの小さな島に、地中美術館というちょっと不思議な美術館があります。(中略)展示されているのは約100年前に描かれた『睡蓮』シリーズ5点。中でも最晩年の大作「睡蓮の池」に、お笑い芸人であり芥川賞作家の又吉直樹さんが会いに行きます。遠くから見る印象と、近寄って見る印象がガラッと変わる『睡蓮の池』と向き合った又吉さんは、モネの眼が普通なら見えない「空気」や「温度」まで描いていたことに気付きます。
引用:https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

この予告から気になるキーワードを引き出すと・・・

・ちょっと不思議な「地中美術館」

・印象がガラッと変わる『睡蓮の池』

・モネの眼は「空気」や「温度」が見えていた!?

びーさん

モネって、この間、「印象派」を覚えた時に出て来た人だよね?
「印象派とは?」分かりやすく解説|日曜美術館・傑作(深川麻衣,大宮エリー)

あーとん

よく覚えていたの。室内を飛び出して外のキレイな景色などを描いた明るい絵だの

びーさん

うん!セーヌ河の水面がキレイで、清々しい空気を感じる絵だったから覚えていたんだ

それでは、地中美術館にある
「睡蓮」シリーズを見ていきましょう。

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「地中美術館」とは?

香川県高松市にある小さな島:直島にある
「地中美術館」は、島の景観を損なわないように、
建物のほとんどが地中にあるという
少し不思議な美術館。

びーさん

わ〜。
こうやって空から見ると
よくわかるね。しかもいろんな形の
建物があるんだね

あーとん

地下にあるのに、
自然光(しぜんこう)が入ってくることでも有名なんだの

びーさん

自然光??

あーとん

普通の美術館では、
室内だから電灯が点いているのをよく見るのではないかの?
それが、この美術館では太陽の光が入るように設計されている部屋があるんだの

ウォルター・デ・マリア
「タイム/タイムレス/ノー・タイム」2004年

びーさん

え?
これ、真ん中の大きな球が作品?

あーとん

微妙に違うんだの。
この球と、金箔を施した木彫がある、この大きな部屋自体が、作品なんだの

びーさん

じゃあ、
作品の中に入っている感じなのかな?

あーとん

そうとも言えるの。
天井から入る自然光がお天気や季節によっても変わるから、毎日訪れたとしても、すべて違う感じ方になるんだの。

びーさん

観るっていうより、
感じる作品だなんだね

あーとん

そうそう、
自由に”感じる”ことが
美術の面白いところだからの

また、アート作品に合わせて建物が建てられていて、
一部、作品専用の展示室があることも特長です。

ジェームズ・タレル「オープン・フィールド」
2000年

びーさん

ただの青い画面?

あーとん

これも、一見そう見えるけど、
実は壁の開口部。そのなかに入ると
上下前後の方向感覚が失われて、
まるで宇宙に浮かんでいるかのように感じられる仕掛けなんだの

びーさん

これも体験する作品なんだ〜

ちなみに直島には、
地中美術館以外にも
島のいたるところに
面白い建物や大きな美術作品があり、
島全体が「大きな美術館」として
楽しめる工夫がされています。

 

こちらは近年有名になっている
草間彌生(くさまやよい)さんの作品。

港にある大きなかぼちゃです。
中に入ることができます。

出展:
http://www.naoshima.net/art/
草間彌生「赤かぼちゃ」

 

こちらは、実際に”入浴できる”美術施設!

大竹伸朗 直島銭湯「I❤︎湯」

びーさん

わ〜。フォトスポットだらけだ!気軽に楽しめる作品ばかり。行って見たくなるね!

あーとん

どんなにインターネットが普及して、疑似体験ができるようになったとしても、実際に訪れて体験することとはやはり全然違うんだの。そういう意図もあってか、島を訪れて作品と一体になって楽しんでほしい、という声を感じ作品が多いんだの。
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クロード・モネの「睡蓮の池」ってどんな絵?

あーとん

今回、又吉直樹さんが訪れたのは、モネの『睡蓮』シリーズ専用のお部屋なんだの。

『睡蓮 草の茂み』

ここには、1914年〜1919年の
モネが晩年に描いた

  • 「睡蓮の池」
  • 「睡蓮-草の茂み」
  • 「睡蓮」
  • 「睡蓮の池」
  • 「睡蓮-柳の反映」

これらの5つの絵があります。

びーさん

本当にモネさんは、
睡蓮の絵を
たくさん書いているんだね〜。
とっても大きな絵だね。

あーとん

モネは、
自分の庭に睡蓮が浮かぶ池を作って
それをずっと描いていたんだの。
地中美術館には、その池を再現した
実際の池があるんだの

びーさん

じゃあ、
その池を見てから
絵を見た方が楽しめるかも!

他にも「地中美術館」では、
モネの絵を見る仕掛けがあります。

自然光が降り注ぐ、真っ白の大きな部屋。
その中に5点の睡蓮シリーズのみ展示され、
自然光の光で、絵のなかの水面が
ゆらゆら動いているようです。

あーとん

モネさんはの、亡くなる前に絵だけでなく、室内全体を作品にできないか?という計画を立てていたようなんだの

戸外の自然の美しさを
そのまま表現しようとしていた
「印象派」の巨匠:モネが、
一番こだわったのは
水と光の表現。

水と光の美しさを、
見ている人にも感じてもらうために、
大きなサイズの絵を並べ
自然の光を感じながら
見てもらう仕掛けを考えていたそうです。

この部屋、床も
モネの作品に合わせて作られています。

真っ白ではなく、
色合いの違った大理石を敷き詰めています。

大理石は案外柔らかいので、
傷がつかないようにするために
作品鑑賞をする人は
部屋に入るために
スリッパに履き替える必要があります。

こちらが「新・美の巨人たち」でも
放送されていた、床の画像です。

びーさん

このお部屋自体が、
モネの「睡蓮」を感じるための
作品なんだね〜!

 

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又吉直樹さんが感動的した理由とは?

部屋に入ると正面に大きな睡蓮の絵があります。
約縦2m×横4mあります。

真ん中に夕陽が反映している水面がある池。

「新・美の巨人たち」では
近寄ったり離れたりして見ている、
又吉直樹さんの姿がありました。

又吉直樹さんが近寄ってみると、
実はいろんな色が入っていて
モネさんの眼は、特別だ!」との感想が。

あーとん

モネさんは、色を混ぜて描くんじゃなくて、チューブから出した色をそのまま使って描く手法筆触分割)が特徴だからの

「普通は、離れて見た総合的な色を感じるけど
モネはひとつひとつの色を見つけて、
諦めずに描こうとしたんですね」

こちらも、又吉直樹さんの感想。

隣にある「睡蓮 草の茂み」と比べても、
「溶けあっている!」と表現していました。

空気や湿度も描かれていることが
感じられたそうです。

絵を見るまでの旅や
絵と向き合う過程も大事だ、と
又吉直樹さんは話していまいた。

睡蓮の部屋からも一度離れて、
再度向き合う時間を作りました。

「この絵・・自画像になっていません?」
池の中に、モネさんの顔を見出しました。
もしかしたら・・・新発見かもしれません。

あーとん

又吉直樹さんはテレビのために頑張って色々な見方を試して見てくれたように感じたんだの。又吉直樹さんの着眼点を使いながら、みなさんもぜひ自分の発見を探してほしいんだの。

 

美術館へのアクセス

地中美術館
住所:香川県香川郡直島町3449―1
電話番号:087-892-3755
開館時間:3月1日 ~ 9月30日 10:00 ~ 18:00
10月1日 ~ 2月末日 10:00 ~ 17:00( 最終入館:閉館1時間前 )
休館日:月曜日(ただし、祝日の場合開館、翌日休館
注意:必ず予約が必要となります

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