あーとん
2019年10月5日(土)に放送される
「新美の巨人たち」(テレビ東京)では、
琳派の巨匠・横山大観の
『紅葉(こうよう)』に
又吉直樹さんが迫ります。
まずはどんな内容なのか
公式サイトで確認してみましょう!
六曲一双の屏風に秋の渓谷が描かれた島根県「足立美術館」の至宝『紅葉』。国民的画家・横山大観の栄光に満ちた画家人生の中で、最も豪華絢爛な作品です。燃えるような葉の赤、深い群青の川、眩い白銀の飛沫…その輝きには驚きの技が!そして飛び立つセキレイに託した大観の切なる願いとは?傑作と対峙する今回の旅人、又吉直樹さんは何を語るのか?絵画の展示という概念を根本から変える、新たな試みもご紹介します。
<Art Traveler>又吉直樹
この予告から気になるキーワードを
抽出すると・・・
- 国民的画家・横山大観ってどんなひと?
- 「紅葉」に託された願いって?
- 足立美術館てどんな美術館?
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
横山大観作「紅葉」ってどんな作品?
あーとん
びーさん
〈横山大観 紅葉〉
びーさん
あーとん
びーさん
真っ赤な楓(かえで)の紅葉に
真っ青な河川。
六曲一双(ろっきょくいっそう)の
この屏風は
横山大観が還暦を過ぎてから
描かれた大作です。
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
〈白金箔〉
〈箔を粉状にしている様子〉
〈膠〉
あーとん
〈岩絵具〉
びーさん
日本の伝統的な絵具である
岩絵具は
主に鉱石(こうせき)を砕いた粉末に
膠と呼ばれるゼラチンを混ぜて
液状にしてから使用します。
〈白金泥〉
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
〈粒の大きさによって変わる色合い〉
「紅葉」に使われている
箔や砂子を
貼り付けたりするこの技法は
蒔絵に
よく使われている技法でもあります。
〈蒔絵 八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)〉
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
〈「紅葉」アップ〉
「紅葉」に描かれている
木の幹の部分。
ここに使われているのが
「たらしこみ」の技法です。
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
楓の赤々とした紅葉から始まり
しぶきの立ち上る滝に
一羽のセキレイが羽ばたく
横山大観の「紅葉」は
左隻が今までの日本画を表し
紅葉する楓は大観自身を、
そして右隻はで
空へと羽ばたく若いセキレイを
これからの若手に例えた作品
と言われています。
あーとん
びーさん
あーとん
横山大観ってどんな人?
名前:横山大観
本名:横山秀麿(ひでまろ)
生年月日:1868年9月
*生年月日については諸説あり
死没:1958年2月26日89歳
活動時代:明治~昭和
表現実績:日本画
ムーブメント:琳派(りんぱ)
横山大観は1868年
ちょうど江戸から明治へ
移り変わる年に生まれました。
びーさん
あーとん
1896年から自身が卒業した
母校・東京美術学校で
助教授となりますが
学内での対立が原因で
辞めてしまいます。
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
〈岡倉天心〉
師匠・岡倉天心と共に
東京美術学校去った大観は
他のメンバーらと共に
新しく日本美術院という
団体を設立します。
〈日本美術院主催 院展〉
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
岡倉天心を中心とした
新しい団体で
大観は絵を研究し
作品を発表して行きます。
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
朦朧体(もうろうたい)ってなに?
横山大観を語る上で
忘れてはならないのが
「朦朧体(もうろうたい)」です。
あーとん
びーさん
朦朧体、とは
輪郭線(りんかくせん)をとらずに
色彩の濃淡で物を表す
技法の事です。
びーさん
あーとん
〈横山大観 朧月〉
〈菱田春草 菊慈童〉
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
この「朦朧体」
今では当たり前のように
使われている技法ですが
発表された当時の評価は厳しく
発色のいい絵具を見つけたりと
研究を重ね、徐々に
評価されていくようになりました。
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
海外での好評もあり
大観は積極的に
作品を発表して行きます。
〈流燈〉
〈夏之不二〉
〈夜桜〉
びーさん
あーとん
びーさん
〈龍興而到雲〉
〈龍踊る〉
作品紹介でお話した
「紅葉」を始めとした
大観の作品の多くは
島根県にある足立美術館で
観ることができます。
〈足立美術館〉
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
「紅葉」と足立美術館の関係って?
島根県にある足立美術館と言えば
東京ドーム3.5個分もの広さをもつ
「庭園」が有名です。
〈足立美術館 庭園 枯山水庭〉
びーさん
あーとん
足立美術館に併設された
庭園は全部で6つ。
「庭園もまた絵画の一つ」という
美術館の創設者・足立全康(ぜんこう)
の信念の元造られたそうです。
〈足立全康〉
あーとん
〈苔庭〉
〈白砂青松庭〉
〈池庭〉
〈鶴亀の滝〉
あーとん
びーさん
そして
足立美術館のもう一つ目玉が
世界一とも言える
横山大観コレクションです。
あーとん
びーさん
1978年に名古屋で行われた
大観展で「紅葉」を観賞し
とても感動した足立全康は
ぜひこの作品を手に入れようと
説得に説得を重ね
「紅葉」を含めた
20点あまりの作品を
購入するに至りました。
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん
びーさん
あーとん